更年期を乗りきる

更年期に何らかの不調を感じる方は多いと思います。どうしてこんな身体になってしまったのだろう?とそれまでの自分との違いにがっかりする人もいるでしょう。何もなくて過ぎていく人もいるのに、どうして自分だけこんなに苦しむのだろうか?と疑問を持つ人もいるでしょう。
でもこれは自然な身体の反応で個人差があって当然です。更年期は新たな第二の人生への折り返し「Change of Life」と心得て、落ち着いて対処しましょう。
このタイミングで、辛い症状をバネにして、しっかりと自分の身体のメカニズムを考えて、日常生活を省みるチャンスでもあります。その後の人生、10年後、20年後をいかに充実させていくか考える時でもあります。
「まず第一に大きな病気が隠れていないかどうか、しっかりとチェックする」
これは怠らないようにしましょう。
女性は特にエストロゲンの分泌量が50歳前後くらいから激減するのですが、エストロゲンが余りにも沢山の機能を円滑にする優れものだった為に、急に減ってくると多様な反応が起こるのです。特に視床下部が関わっている為に自律神経系に大きな影響を与えてしまうのです。
・血管運動神経系の症状 ー のぼせ、ほてり、動悸、息切れなど
・運動器官系の症状 ー 肩こり、腰痛、関節痛など
・皮膚、分泌系の症状 ー 皮膚粘膜の乾燥、発汗、ドライアイなど
・消化器系の症状 ー 食欲不振、便秘、下痢など
・泌尿器、生殖器系の症状 ー 残尿感、頻尿、月経異常、性交痛など
・知覚系の症状 ー 知覚過敏、しびれ感、かゆみなど
・精神神経系の症状 ー 頭痛、めまい、もの忘れ、集中力低下、不眠、不安感など
ざっと見てもこれだけ多くの関わりがあり、若い時は円滑に機能させてくれていたエストロゲンが急に減ってしまう訳ですから、エストロゲン不足に脳が慌てているのです。重複した症状がある人はとても辛いものです。
でも女性ホルモンの減少という事を理解していれば、食事や運動含めて自分なりの対処の仕方を考えていけるのです。
こうした不調の時は身体が硬くなります。身体を柔らかくする努力をしていきましょう。呼吸が浅くなっていることが多々あります。
大切なのは家に閉じこもらないこと。外へ出て太陽の日差しを浴びて腕を大きく振って散歩などをオススメします。起き上がるのさえ辛いと感じても、寝ていると血行が悪くなりかえって悪循環です。辛くても何とか起き上がり、趣味のことやお友達とおしゃべり、好きなスポーツなどは積極的に行いましょう。
身体の硬さをとるのはマッサージがオススメです。手から出るプラーナの力で、硬くなる「背中」特に脊椎周辺の自律神経幹をじっくりと緩める効果は抜群です。
マッサージは自身が持つ治癒力を活性化します。マッサージで自分では取りきれない硬くなった身体をしっかりとゆるめて、たまには薬に頼らず自分の治癒力を信じてみませんか?
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