ストレスで弱った身体にマッサージが効果的なワケとは?
東日本大震災からとうとう10年が経過しました。テレビではその時の映像が次々と流され続けました。地震、津波、原発倒壊など、本当に恐ろしい経験だったのだという事を思い出しました。人は月日と共に忘れていくものなので、記憶を改めて呼び起こして、災害の怖さを再認識し、災害の際にどうしたら良いのか?今後の備えや意識を考えさせられました。
この機会に「精神的なストレスで弱った身体に、マッサージはどの様な影響を与えるのか?」を考えてみました。
<ストレスを考える>
「ストレス」というとどの様なものが考えられますか?
・家庭内葛藤 ・職業上葛藤 ・経済的困難性 ・疾病に対する不安 ・災害に対する不安
ストレスの種類には上記のようなものがあげられ、複雑に絡み合っている場合もあります。
そもそもストレスとは、外部からの刺激により緊張状態になる事で、日常生活の中での様々な変化が原因となります。ストレスを外部からの刺激として感じるのは、視、聴、触、味、嗅、皮膚からの感覚であり、この6感で自分にとって不愉快な刺激を受けると、それらのストレスから身体を守る為に、脳は無意識の防御反応として不随意で対抗するように動き出すと考えます。
例えば…
- 視ーー見たもので恐怖や不安を感じさせられる
- 聴ーー意地悪な言葉や不愉快な騒音などを聞く
- 触ーー気持ちの悪い触感に触れる、または触れられて不愉快になる
- 味ーーまずいものを食べさせられる
- 嗅ーー悪臭を嗅ぐ
- 皮膚ーー風雨などの天候であったり、叩かれたり暴力を受けるなど
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これらのストレスを大脳が感知したら、それは脳幹や脊髄系に及びます。脳幹部から自立神経系へと影響を及ぼす為、
交感神経機能群としては血圧上昇や心拍増加などが起こり、
副交感神経機能群としては新陳代謝や体温調節に影響があり、
さらに関連がある睡眠の中枢も影響を受ける可能性が大です。
つらくて食欲が出ない、心臓がドキドキする、不安で眠れなくなる、胃が痛くなったりの体調不良が現れる。
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ストレス反応は早い「気づき」と適切な対処をせずに長期間続くと、沢山の心や体の病的状態を悪化させる事があります。
<マッサージの有効性を考える>
脳は種々のストレスに対抗するために、備わっている体の防御反応として身体を硬くするように全身に働きかけるのです。自分では硬いコリがあるという自覚は無くても、からだの節々は反応し、確かに硬くなっています。
ストレスを自覚したら、まずは上記で記した「視、聴、触、味、嗅、皮膚からの感覚」を自分がとても気持ちが良いと感じるものに変えてあげるように努力することが重要であると考えます。
例えば…
- 視ーー綺麗なものや美しい風景を視る
- 聴ーー心地良い曲を聴いたり、楽しい歌を歌う
- 触ーー気持ちの良い触感に触れる、広大な場所で自然に触れる
- 味ーー美味しいものを食べ味わう
- 嗅ーー種々のいい香りを嗅いでみる
- 皮膚ーーマッサージ
皮膚からの感覚はどうしますか? さすったり、押したり、揉んだりして、手のひらで優しく緩めてあげるのがとても良いことです。辛い部分には自分でも自然と手を回してさすってしまいますね。硬くなった部分を温めてほぐすととても気持ちが良いと感じます。これがマッサージがストレスに打ち勝つ重要な役割なのです。
私たちマッサージ師としては、自身では手が届きにくい特に背中(特に背骨の周辺の奥)や足の後ろ側、首肩のスジなど、体に反応があるとされる経絡経穴(いわゆるツボ)や、神経の伝達回路や筋肉の付着部などの緩みやすいポイント部分を、温かい手で的確に緩めていきます。手の平から放出するプラーナの力でポイントを抑えてマッサージすることで、回復を早めることができます。
ストレスは時々自分で自覚できないことがあって、人に話してみて初めて気付くという場合があります。一人で悩まず、安心できる誰かとコミニケーションを取っていくこともとても大切です。
健康を保つ為にもストレスサインに気付いた時は、休息をとり気分転換を心がけて、自らセルフケアを行いましょう。マッサージ治療はセルフケアの助けとなり、お役に立てると確信しています。
2020.6.23公開の<自分でできる簡単セルフケア>もチェックしてみてください。←過去の記事はこちらから
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